百合好き、4コマ好きは頼む、きょーだん!を買ってくれ。

きょーだん! というweb漫画があるんです。
現在連載されているアルファポリスで連載される前は、同人誌や別雑誌での短期連載などもあったようで、アルファポリス版以前のきょーだん!はニコニコ静画でも(その一部が?)見れますので、そっちもぜひ読んでみて下さい。*1
どういう漫画かというと、今も公開されている1〜3話を見てくれって感じなのですが、そんなことを言ってはこの記事を書く意味も無くなってしまうわけで・・・。
そんで僕はこのきょーだん!という漫画が大好きなんですが、なんとこの度アルファポリスでの連載が単行本発売とともに休載という形になってしまい、再開できるかどうかは単行本の初版売上の初動にかかっているらしく・・・。
休載からの連載終了なんてさせない! 連載再開という救済を求めてきょーだん!信者のぼくは作者・額縁あいこ先生、そして出版社であるアルファポリス様にけを産み出すためにこの記事を書こうと決意したわけです。


なので、まだ上のAmazonリンクや、公式サイトへのリンクをクリックしていない異端者人のブラウザのページを上へと引き戻して、クリックさせるためにもこの漫画のどこが好きか、紹介していきたいと思いますよ。
・登場人物が可愛い! だけじゃない。

()内はあだ名です。
現在、最新の主な登場人物は十条真理(マリー)、狩追優(優)、漁織架(ルカ)、灰野上六季(ロッキー)、珠山トミ子(トミー)、大魔あかり*2の六人です。
この中であかりだけが高校一年生の新入生で、それ以外は高校二年生です。最近、作品内では1年が経ったのですがそれに伴い、先輩キャラである首藤先輩が卒業し、あかりが入学してきました。


主人公であるマリーは、学年トップの成績優秀な元気ロリっこです。神を自称しているけど
孤児として寮で暮らしているのですが、性格はそんな悲しい過去を感じさせないほど明るい、いい子です。自らを教祖として宗教を開いているけど
気も利いて、クラスで孤立しているルカにも気軽に話しかける社交性も持ちあわせてます。たぶん布教目的かもだけど
僕はそんなマリーが作中で時折見せる懐の広さに、神仏にまで通じる救いを感じる時すらあるのですが、
マリーの一番の魅力はまさにそこであると言えます。
上記のようなぶっ飛んだ設定を数多く持っているにも関わらず、その神にも通じる母性?というか包容力があるからこそ、皆、真理のもとへ集まってきているのだと思います。仲間内での一番のまとめ役はまちがいなく真理でしょう。*3
端的に言うと、この漫画キャラのバブみがすごい2016 1位候補筆頭


そしてそんな天上天下唯我独尊*4な真理のブレーキ役、兼きょーだん!の百合要素のアクセルペダル役が、狩追優(かりおい ゆう)です。
今はもう里親が見つかっていますが、幼いころは真理と同じ施設で過ごしその頃からずっと自分を守って、愛してくれた真理のことを隠れて王子様と慕っているボーイッシュ太眉乙女です。最高や、属性の海鮮丼(松)みてぇだ。
普段はばっちりツッコミ役をこなし、数少ない*5の常識人として、ストーリーをしっかり引き締めてくれています。この子が居ないときっときょーだん!はギャグ4コマ足り得ないと思うんですよね。
それでいてバッチリラブコメ要員でラブコメ要因な優は本当にれたキャラだな。と思います。
おめえ完全に宝塚なら男役の見た目なのに、将来の夢はお嫁さんとか可愛すぎるだろ。末永く真理と爆発しろ!


さて僕が勝手にもう一人の主人公であると思っているのがこの子、ルカこと漁織架(すなどり おるか)。
この子は根はいい子なんです。他人を思いやれるし、気は効くし。ただ極度の加害妄想に苛まれており、友達を作りたいと思いながらも自分なんかと友達になってくれる子がいるわけがない。と一歩を踏み出すことの出来ない超ネガティブっ子なんです。
どれくらい卑屈で精神的に弱いかというと、一話でゲロ吐きます。それくらい打たれ弱い*6
中学校時代から友達は少なかったようで、また一人称が俺だったという理由で黒歴史にもなっています。
目つきが悪いのがコンプレックスなのですが、そこがまた可愛く、自らの暗い過去故に、いわゆるリア充への強いあこがれを持っており、それが故に空回りしてしまうことも多い子です。
文才にも恵まれ、作中ではコミノミ*7でも小説の同人誌を出しており、ファンも居ます。
もともと趣向としては百合好きで、常識人ポジションとしても、そして優の恋路を応援するポジションとしてもとはよく絡んでいます。*8
そんな卑屈なルカですが、最近のストーリーでは真理たちと打ち解けてきたようで、今まで友達居なかったキャラ特有の異様な距離の詰め方というか、だんだん調子に乗ってきていてるところも可愛いと思います。大好きだ、ルカ。
そういえば、作者の額縁あいこ先生がtwitter

ルカと六季はそれほどじゃないけど角度とかによって意外に美人に見える時があるから『今まで意識してなかったけど、こいつってこんなに可愛かったっけ…』ってなってストーカー化する男子が観測される程度、と思って描いているぞ

と仰ってたけどたぶん、その男子って僕だろうな〜って思いながら毎回読んでます。本当、大好きだ、ルカ。*9


そして真理のライバル?、スピリチュアルなものを嫌う科学の徒灰野上六季(はいのうえ ろっき)です。
彼女は空気が読めません。科学しか信じないから初詣にも行きませんし、クラスメイトとの会話でもすぐに相手に科学的間違いな発言があると論破しようとします。だから友達がいません。
いい子なんですけどね、学校の成績も悪くないし。歌もうまくて器用な子なんです。英語苦手らしいけどDaft Punkは歌えるって凄いよね

↑第13話、皆がカラオケに行く回で六季が歌ってるのはこの曲です
そんな性格だから中高一貫校の高校一年目、四年目の学校生活なのに一人も友達がいません
嘘がつけない子なんですよね、思ったことは全て口に出しちゃうし、間違いだと思ったことは訂正させなきゃ気がすまないタイプ。
それでいて素直に自分の弱さはさらけ出せないタイプでもあります。
そういう意味では一番オタクっぽい、もしくはネット世界における典型的理系キャラって感じの子です。実際、理系である僕の高校にもこういう子がごろごろ居ましたよ。この六季を見た時に僕はびっくりしましたもん。
「そっか 六季の性格って六季の見た目ならこんなにイジらしくて可愛いんだ。男の見た目ならあんなに張り倒したくなるのに」って。
最近の連載では、真理たちの輪に加わることで、SF研という居場所も見つけることができ、だんだん角が取れて丸くなってきている気もします。優しい子であるルカとか優は多少面倒くさがりながらも、きちんと六季を六季の理屈と共に受け入れてくれるのがこの作品の魅力でもあるんですが、基本人畜無害な真理が六季だけには辛辣なのがまた笑えます。*10
ルカとはまた違ったウザ可愛いの境地を楽しむことの出来る六季。きっとみなさんも好きになるキャラだと思います。


最後に紹介するのが珠山トミ子。
ルカの紹介の時に触れた、ゲロを吐くヒロイン、ゲロインが彼女です。
そんな彼女は吐くだけでなく、お嬢様とロッカーの二足のわらじをはくジョーカー*11です。
何よりもロックを愛し、ロックを信じ、そしてロックを体現しようとするロックの狂信者、それがトミ子です。
彼女、美人でお金持ちだし、育ちが良いから教養もあるんですけどね。一般人の理解できる範囲を超えてしまっている真理と違い、廊下文化祭でロックへの愛を叫ぶトミ子の方が、一般人に対してはわかりやすく異端で学校では浮いてる存在だったりするのかな〜とも思ったりします。


以上の5人がメインキャラ*12なので一応スペースを割いて紹介させて頂きました。
少し長くなってしまいましたが、きっとみなさんも読めばこれくらいは語りたくなるくらい素晴らしいキャラクターたちなんですよ。


そして魅力的なのはキャラクターだけではありません、ギャグ4コマとしてもとても高いレベルで纏まっていますし、ジョジョパロや、その他アニメパロネタ、また2chネタなど、ともすれば嫌らしいヲタ媚びアピールっぽくなってしまうような要素も配分が上手くまとまっていて素直に楽しめます。
4コマとしては鬼門な大きなストーリーの流れも、優のラブコメ、そしてルカ、六季たちコミュ症女子のサクセス?ストーリーとして楽しめる作品です。
ギャグが面白い萌え4コマってよくそこに甘えて、サザエさん空間というかキャラが成長、変化しないことが多いんですけど、きょーだん!はキャラの卒業、新キャラの入学、そしてそんな時の流れを経てルカ、六季の人付き合いスキルの成長と、調子に乗る過程もたまらなく面白いので
本当にそういう意味では一話一話単体の面白さと、全体を通したストーリーの面白さが両立している稀有な作品だと思うんです。だからみんな読んで買ってくれ。

百合好き、ギャグ4コマ好き、宗教ネタ好き、萌え4コマ好き*13の方はまじで一端、公式サイトに掲載中の1〜3話読んでみてください!
そして気に入ったらamazonをポチっとしちゃいましょう。品切れで配送が遅れていたそうですが、それももう解消されています。
もちろんその他にも、大魔あかり*14首藤先輩犬ビスと色々魅力あふれるキャラは居るのですが、それは単行本を買ってからのお楽しみということで・・・。


ほら気になってきたでしょ?
きょーだん! (アルファポリスCOMICS)
買っちゃおう。そんな高いもんでもあるめーよ。買ったら罪の許しが与えられるんだぜ。
てか買ってください。悪いことは言わないので……ここまで熱心だとなんか怪しい宗教みたいで怖いですよね。
安心してください怪しい宗教ではなく、怪しいこじらせキャラたちが出てくる宗教をネタにした漫画なんです。無害無害。ほら、買おう。

*1:旧約では六季というキャラが不在で、他のキャラにも正確や属性に違いがありますね。また単行本ではその別雑誌連載されていた「原典きょーだん!」を読むことが出来ます。ファン感涙。

*2:あかりだけあだ名が無いところで色々とお察しですよね

*3:常識人では決してないけど、知識も知恵もずば抜けていて機転も効くから、本当に神秘性すら感じる程の強キャラなんですよね。カリスマとはまさにこのこと

*4:真理は自分を神だけでなく仏さえも超越した存在と思っているみたい。決して僕が神と仏を混同しているわけではないんですよ!

*5:ルカも常識人だとは思うけど、あいつ友達との場数足りねえからなぁ・・・

*6:ちなみに後一人ゲロシーンがあるキャラが居るんですが、またその子がゲロが似合うこと 似合うこと

*7:コミック蚤の市の通称、作中におけるコミケ

*8:この優とルカの絡みがまたかなり可愛いんだ、これが。

*9:2回目

*10:連載中の新約よりも、原典、旧約のほうがより辛辣かも?

*11:お「ジョー」様でロッ「カー」だからジョーカーだそうな、だせぇ

*12:単行本表紙準拠

*13:女子だけしか出てこない作品ってどうやってくくるの? あずまんが大王フォロワー?

*14:最初はホント怖くて、ちょっと苦手なキャラだったんですけど、意外な趣味が明らかになってからはかなり可愛く思えてきました。本当、額縁あいこ先生は一癖ある萌えキャラを描くのがずばぬけて上手だなと